銀行からの借入金の利息を計算するときに注意したいこととは?

銀行の借入金には、年利や実質年率などのキーワードが並んでいますが、どのような利息が適用されることになるのでしょう。
銀行でお金を借りたら場合、必ず利息が発生しますが、利息は利子や金利などいろいろな呼び方があります。
利息はなぜ支払う必要がある?
銀行や信用金庫、信用組合などでお金を借りるローン契約を結んだ場合、その見返りとして支払うのが利息です。
使用の対価として貸した側に支払う金銭で、元本と合わせて支払うことになりますが、元本とは「元手」や「利益を生じる財産または権利」のことです。
では、利息は「元利均等返済」、または「元金均等返済」のどちらの返済方法を適用させた契約かによって計算方法が異なります。
それぞれの違いを確認しておきましょう。
「元利均等返済」の利息
元利均等返済とは、毎回一定額を返済していく事になります。ローンを利用したとき、その多くは「元利均等返済」が適用されていると言えるでしょう。
元利均等返済での毎月の返済額は、
「毎月の返済額=借入金額×利率×(1+利率)返済回数/(1+利率)返済回数-1」
で、計算します。
返済が定まった金額なので、完済させるまでの計画が立てやすいところがメリットです。利息の対象となる残高が減っていくに従い、支払わなければならない利息も少なくなっていきます。
□変動金利を選択するときの注意
なお、金融機関からお金を借りるときには、固定金利と変動金利、どちらがよいか悩むこともあります。固定金利は一定金利が固定されるので、当初決めた金利が続いていきます。変動金利の場合には、社会情勢や金利状況で利率が変動します。
元利均等返済で変動金利を選んだ場合、金利が上昇したときに返済リスクが大きくなってしまうので注意しましょう。
「元金均等返済」の利息
「元金均等返済」では、元金を返済回数で割り、毎回発生する利息を合わせて返済していきます。
こちらも毎回の返済額は一定額で設定されますが、返済額のうち一定額分を元金に充当していくので、返済回数を重ねていけば残高が減っていきます。毎月の返済額の元金に充当される額が一定であることで、元利均等返済よりも元金を早く減らすことができます。
返済回数が進めば毎月の返済額は少なくなっていくので、総支払利息や総支払額をなるべく抑えたいときに有効です。ただし元利均等返済よりは当初の返済額が多くなるので、融資を受けるときにある程度高めの収入がなければ選択できないかもしれません。
返済の仕組みを理解しておくこと
このように銀行などからの借入金は、返済するときに利息が発生すること、また、返済の方法によって利息の計算や元金の減り方は異なるという点を理解しておく様にしてください。