資産運用に不動産投資を組み入れる場合、物件の選び方は?

将来、老後の生活に備えて資産運用に目を向ける人も増えつつありますが、資産運用向けに販売されている金融商品にも株式投資や投資信託などいろいろなものがあります。
種類が多すぎてどれを選べばわからないということもあるでしょうが、なるべくリスクを低減させるためにも1つの商品に的を絞るのではなく複数の組み合わせを行うことを考えるようにしましょう。
その中に不動産投資を組み入れる場合、重要になるのは物件の選び方です。
不動産投資の中でもワンルームマンション投資はミドルリスク・ミドルリターンの代表的な資産運用方法とも考えられますので、不動産投資の中身、そして重要になる物件の選び方について確認しておきましょう。
不動産投資で得ることができる2つの収入
不動産投資は、家賃収入または売買差益、もしくはその両方から利益を得ることを目的とする資産運用方法です。
家賃収入は、ワンルームマンションなど不動産を所有し、住まいとして貸し出して賃料を得ることで生まれる収入です。
毎月、賃料として不動産を所有する人は収入を得ることができるので、比較的安定した不労収入を得ることができる方法といえるでしょう。
売買差益は所有している不動産を売却することで得た利益です。
不動産の市況は変動しますので、物件が安い時期に購入し、高いときに売却できれば差額を利益として得ることができます。
物件の選び方
不動産投資で資産運用する上で重要なのは、どのような物件を選ぶかです。
物件の利便性、周辺環境、将来性などを事前に調査した上で購入する物件を決めなければ、今はよくても将来入居者が決まらず空室が続いてしまう可能性があります。
また、物件を決める目安として利回りを重視する人もいるようですが、利回りは一定期間に一定資金がどれだけの利益を生むかを比率であらわしたものです。
しかし今の利回りだけで判断してしまうのは危険といえます。将来性を踏まえた調査を十分に行った上で決定することが大切なのです。
物件選びの前に実施しておきたい調査
不動産は固定資産なので立地や建物を動かすことはできませんので、今がよくても将来どうなっているかまではわかりません。そのため、将来的な予測も踏まえた上で物件選びを行うことが重要になります。物件を選ぶときに実施しておきたい調査は次の通りです。
□近隣の生活環境
物件から最寄り駅迄の距離、都心へのアクセスの利便性、高速道路アクセスといったインフラ状況、また、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど飲食店は近くにあるか、病院や診療所までの距離など、利便性を確認しましょう。
□周辺環境
建物の階数、交通量の多さによる騒音、公園などの隣接、日当たりなど、単身者なのかファミリー世帯なのかによっても希望する環境は異なります。
ターゲットにしたい層にあった環境条件であるかを確認しましょう。
□賃料と入居率調査
収益に大きな影響を及ぼすのは、家賃をいくらで設定するのか、そして入居率です。
周辺の家賃相場を確認し、建物の資産性や管理体制などについても調査しておきましょう。
将来的な展望も視野に
希望する物件の周辺地域の将来動向を把握しておくと、より不動産投資での資産運用がスムーズに進みます。不動産投資を資産運用の1つとして組み入れるのなら、将来的な価値などを踏まえた上で物件を決めるようにしてください。