アパート経営で欠かすことのできない修繕工事の種類とその内容

アパート経営を行っている場合、毎月発生するわけではないけれど注意しておかなければならない費用として修繕費が挙げられます。
キャッシュフローを計算する上であまり意識していない方も少なくないようですが、アパート規模によっては大きな出費を伴うことになるため、どのくらいの費用がかかるか事前に想定しておくことが必要です。
事前に発生する修繕内容を把握しておくこと
アパート経営を行っている場合、発生する修繕費をどのくらい抑えることができるかによって、利回りにも大きく関係してきます。
アパートを修繕する場合、外壁や屋根、共用部分、鉄など金属部分、内装や設備など、様々な部分のメンテナンスを行うこととなります。
どの部分を修繕するかにより、工事の規模や費用なども異なりますが、主に次の2種類の修繕が必要になると認識しておいてください。
一定周期事に必要となる大規模修繕工事
アパートの外壁や屋根などは、常に風雨にさらされていることとなるため10年や15年など一定期間ごとに修繕工事が必要です。
かかる費用も大きくなりがちであり、一度にまとまった資金を要することから、毎月少しずつ大規模修繕にかかるお金を積み立てるなど準備しておくことをおすすめします。
具体的にどのような大規模修繕を行う?
屋根や屋上、ベランダに施されている防水可能の修繕工事は概ね10年や15年ごとに、外壁の改修工事も同様のサイクルで行うようにしましょう。
また、アパートに給水ポンプが設置されている場合や、給湯器やエアコンなども設備として準備している場合など、経年による修理や交換が必要です。
さらに鉄製部品は雨風にさらされ続ければサビが発生しますので、概ね5年を目安に塗装や防錆び工事が必要です。
退去者が発生した時に行う原状回復修繕工事
入居者が退去することになった時、新しい入居者募集に伴い内装の汚れや破損を修理するのが原状回復の修繕工事です。工事の規模は大きくありませんが、室内をきれいな状態にしておくことで空室が埋まりやすくなります。
具体的にどのような工事を行う?
例えば壁紙が汚れていたり設備に不具合があったりなど、前入居者の使用による損耗や経年による劣化を新しい状態に戻します。
入居退去時の原状回復修繕では、壁紙や床の貼り換え以外にも、和室があるなら畳、障子、襖、その他網戸なども貼り換えを行うことになるので、おおまかにどの程度の費用が必要になるか把握しておくと退去者が発生した時あわてることがないでしょう。