借地を地主に戻す時に更地に戻す費用は誰の負担?更地と整地の違いとは

借地を地主に戻す時に更地に戻す費用は誰の負担?更地と整地の違いとは
地主から借地を借りて家を建てているけれど、引っ越しするなどで返還する必要が出てきたとき、家を取り壊して更地にする費用は誰が負担するのでしょう。また、更地にするのではなく、更地と整地では何が違うのでしょうか。
借地を返還する時に更地にする費用を負担するのは?
何十年も借地に家を建てて生活していたけれど、次の契約は更新せず土地を返還したいというケースもあるでしょう。その時に気になるのは、借地に建てていた自分の家を解体する費用です。
借主が解体費用を負担するのであればその分余計な出費がかさむため、引っ越し費用だけで済まずに予算的な問題も生じるかもしれません。
ただ、借地借家法では借地の契約が満了したことに伴って、返還する際にその上の建物を買い取ってもらえないか地主に要求する権利を借主に認めています。
ただし、契約期間中に借主の都合による契約解除という場合は、建物の買い取りを地主に要求する権利は認められていませんので注意してください。
特段の定めがない場合は更地にして戻すことが多い
もし地主との交渉などにおいて、借地に建っている家を買い取ってもらえるという場合には解体する必要はなくなります。しかし更地にして返還することを求められた場合には、基本、借主がその費用を負担します。
契約自体や契約書がない場合でも、特別、約束をしているわけでなければ更地にして返還することを求められることが多いようです。
更地と整地の違いとは?
整地とは一般的に粗整地のことを指した言葉で、真砂土や砕石を敷く場合もあります。家を解体した工事が完了した後には整地を行いますが、コンクリートガラやこぶし大の石、ガラス、木くずなどを除き、重機で踏み固める作業を行うことを粗整地といいます。
解体業者によってはトンボを掛けたり清掃などまで行ってくれる場合もありますが、整地自体に対する扱いがおおまかであることが多く、どこまで作業に含まれるかは解体業者次第というところです。
工事が開始される前に、どのような整地にするのか説明する解体業者もそれほど多くありませんし、解体作業の見積り項目に記載がされている場合とそうでない場合があります。
このようなことから、もし家の解体作業を業者に依頼する場合には、事前に地主にどこまでの状態に土地を戻さなければならないのか、解体業者でもどのような作業を行ってもらえるのか確認しておくとよいでしょう。