空室が多い物件は何が問題?賃貸経営を成功させるために

賃貸経営を円滑に行いたいと、立派なアパートを建築したのに、入居者が決まらず繁忙期なのに空室が多い物件などもあります。
しかし、空室が多いと十分な家賃収入を得ることはできず、賃貸経営は成り立たなくなってしまうでしょう。
賃貸住宅の空室率は全体でも増加傾向にあり、長期間、空室が続く物件も増えている状況です。
では、なぜ空室が多い物件が増えているのか、客観的に分析してみましょう。
空室や退去が続く理由とは
空室が増える原因として、入居者が利便性のよさを求め中心部などに住み替えている場合や、親と同居、マイホーム購入による引っ越しが続いていることが理由として考えられます。
また、建物は年月が経過するごとに古くなりますので、新築時の家賃をそのまま継続していても入居者は獲得できないケースもあります。
家賃の値下げを行うと、入居者の質が低下する不安もあるでしょうが、入居審査をしっかり行うことである程度のトラブルは回避できるはずですので対処法の1つとして検討してみましょう。
空室を埋めるための対策
家賃の値下げ以外に、募集条件を見直し、緩和するといった方法もあります。
例えばペット飼育可にしたり、高齢者対応可にしたりといった方法が緩和条件として考えられるでしょう。
高齢者を対応可能にする場合、各市町村によっては入居支援や補償を設けていることもあるので確認してみてください。
また、地域によっては、敷金や礼金、更新料の見直しも検討してみましょう。
不動産会社は親身になってくれている?
不動産会社の募集方法や広告の方法などでも入居者が獲得できるかを左右します。
自社以外に他業者にも募集応援を依頼しているか、インターネットや情報誌なども有効活用できているか、広告は綺麗で見やすい内容かなど確認が必要です。
また、不動産会社が土日祭日は営業していないという場合も注意しましょう。部屋探しを行う方の8割は休日を利用することが多いからです。
さらに募集広告のコピーだけ渡して物件を案内しなかったり、間取図面が見にくい場合なども問題です。
十分な物件管理はできている?
空室を増やさないためにも、物件管理がしっかりできているか確認しましょう。
入居者目線に立って清掃や日常の修繕が大切です。
郵便ポスト周辺にチラシなど散乱していないか、自転車置場は整理されているか、敷地の雑草が伸び放題になっていないか、階段やエントランスなど清掃が行き届いているか、鉄部に錆びや塗装の剥げが生じていないか確認してください。
物件はニーズにあった仕様になっているか確認を
最後に、そもそもアパートの部屋の間取りや設備、仕様はニーズに合ったものかを確認しましょう。
時代に合った間取や設備などを再度確認し、場合によっては大規模なリフォームが必要になるかもしれません。
空室が続けば賃貸経営は成り立ちませんので、物件の状況を再度見直すことが大切です。