資産は分散保有が本当に最善策?そうでない場合もある?

資産運用においてリスクヘッジを考えた場合、資産を総合的に管理するポートフォリオや資産三分法が重要になります。
資産三分法とは、例えば預貯金、金融資産、不動産という3種類の資産に分けて投資を行うことです。しかしこのような分散投資は誰しも必要であるわけではなく、考え方は人によって異なります。
保有する資産によって運用方法は異なる
投資目的や許容できるリスクによっては資産運用や管理の考え方は人それぞれで、仮に何十億資産がある人はその資産を守って目減りしていくことを防いでいくことが必要です。
しかし数十万円や数百万円ほどの資産を保有する人の場合は、目減りすることを防ぐよりも多少のリスクは受入れながら運用で増やしていくことを検討していくことも必要だと言えるでしょう。
年齢によっても運用方法は色々
まだ20代の若い世代の人なら、働いて収入を得る期間が長いので仮に投資に失敗したとしても再度挑戦できます。しかし定年間近である50代や既にリタイアを迎えている世代の人の場合、リスクは出来るだけ避けて安全性の高い運用を行うことが必要です。
個人の資産状況や目的などで資産を分散すべきか、さらにどのように運用していくか異なると言えるでしょう。
1つの投資に集中すれば知識や技術が習得できる
さらに投資を専門とする人ならまだしも、本業を持っている中で投資を行う場合には様々な投資で運用する時間や手間もないことがほとんどです。
投資に費やせる時間は限られていますので、投資対象を分散させて同時に様々な運用を行うと中途半端になる可能性もあります。
そのためまずは1つの投資に集中し、知識や技術の習得などを検討することも必要だと言えるでしょう。
例えば不動産投資から始めて見た場合
これから投資を始めようという場合、株や債券、不動産など、どの方法で運用するかをまず決めてみてはいかがでしょう。
例えば不動産なら、習熟するまで時間はかかりますがポイントを掴むことで安定した収入を得ることができます。
完全に放置はできませんが、ある程度はほったらかしにすることもできますし、知識や技術を得ることで物件の目利きや収支シミュレーション、賃貸付けの工夫などもできるようになるでしょう。
不動産である程度財産を築くことができれば、次に株式やFXなどを始めて見ても良いかもしれません。
保有資産や目的に応じた効率の良い運用を
既に資産が数千万円以上ある場合には、その資産をどのように運用して保全していくのか分散しながら検討することが必要になります。
効率的に運用したいなら、アドバイザーを雇い成功報酬から手数料を払うといった方法も検討できるでしょう。
このように考えると資産三分法などの分散投資は、ある程度資産を築いてから考えるようにしても問題ないでしょう。また、資産を分散したいけれど投資に充てる時間が限られているという場合には投資信託という選択肢もあります。
金融商品の特徴などを理解した上で、どの運用方法が良いかしっかりと見極めていくようにしましょう。