タウンニュース連載

手元に残る現金を増やす税引後キャッシュフローの実践策

収益を上げても手元に残る現金が少ないことが多くのオーナーの悩み。前回に続き、キャッシュフロー(CF=現金収入)の改善策を解説します。
税引前CFが改善できたら、次に目を向けるべきは「いかに手元に現金を残すか」です。税引後CFとは、税引前CFから税金を差し引いた後の実質的な手取りであり、経営の自由度を左右します。
この現金を増やすために有効なのが減価償却の活用です。会計上は費用計上できるにもかかわらず、実際の支出が発生しないため、税額を圧縮しつつ現金を確保できます。特に中古物件では耐用年数を短縮できるため、減価償却の効果を早期に得られる点が有利です。
こうして残した現金は消費に使うだけでなく、投資信託や債券といった金融商品に再投資することで、複利の力を活かした資産形成が可能になります。
資金の再投資を通じて、不動産収入に加えて金融収入も得る「複線的な資産運用」を意識することが、次の成長を生み出す鍵です。

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