資産形成サイクルで考える相続対策

今年前半は「相続でもめない」をテーマにセミナーをしてきましたが、もめる原因の多くが「優良不動産の奪い合い」だとわかり、今さらながら優良不動産の形成や運用が重要だと考えています。
ある程度康平に有料資産の承継が出来れば、もめる原因は排除できます。そして資産形成こそが自らの老後生活にも安心を与えます。円安、物価高の昨今、年金のみに頼る老後は不安しかありません。まずは自分のための資産形成なのです。
しかし、資産形成は一朝一夕では成就しません。資産の売買や運用を10年~20年繰り返し形成していきます。80歳を人生のゴールとし、資産形成や運用に20年、その後の保持や承継に10年が必要だとした場合、50代前後からの計画と行動が求められます。私自身60歳を過ぎましたが、今まで築いた資産を今後の10年で運用して優良化を目指さなければなりません。将来の承継を考えて、残すべき物と処分すべき物の判別が重要になり、意思能力がある今の対応が求められています。