賃貸物件の長期空室状態を防ぐならまずは清掃が大切！その理由とは？

賃貸物件で空室状態が続くことはけっして好ましいことではありません。ただ、部屋を借りる側からしてみれば、長く空室だった部屋は何か問題があるのではないかと不安を感じてしまうものです。

そのため部屋探しにおいても、空室状態が長い物件であれば設備や清掃状況など厳しくチェックされることとなりますので注意が必要です。

空室だからこそ清掃には気を使いたいものですし、物件を管理するオーナーとしても建物価値を維持するために重要なことであると認識しておきましょう。

空室の清掃は誰が行う？

賃貸物件の空室の清掃をオーナー自らが行うのか、それとも清掃業者に依頼するのか悩むところでもあります。ただ、清掃の質が気になるのなら、やはりプロの専門業者に依頼した方がよいといえるでしょう。

空室状態の部屋を清掃するなら、壁、床、天井などからきれいにして、あとは部屋の隅などの細かい部分も掃除することが必要です。

中でも最も力を入れて行わなければならないのは水回りの設備などで、この部分の清掃レベルが低いと入居者を獲得しにくくなってしまいます。

建物の外観の美しさやデザイン性、充実した設備なども入居者獲得には重要なポイントですが、入居者が住む部屋となる室内が汚い状態では誰も住みたいと思わなくなります。

室内が汚いと物件管理が不十分だと判断され、万一他の入居者とトラブルなどが発生しても何の対応もしてもらえないと考えられる可能性もあるからです。

そもそも空室の清掃は次の入居者を獲得するために家主が行います。建物は消耗品なので経年による劣化や前の入居者の使用による損耗は防ぐことはできません。ただ、次の入居者にできるだけ気持ちよく住み始めてもらうために、家主は古くなった部屋をできるかぎり新しい状態に戻すことが一般的です。

しかし清掃などが十分に行われていない状態では、次住む方の気持ちに沿って対応ができないことを証明することと同じなので、誰も進んで入居したいとは考えなくなるでしょう。

賃貸物件の空室が発生した時の清掃はとても大切ですが、室内をきれいにしたから空室が埋まるとも限りません。備えている設備や設定された家賃など、複合的な要因が重なり魅力に感じてもらうことで契約まで至ることができます。

ただ、入居者募集の前に行う作業の基本である空室の清掃を怠ってしまえば、数ある物件の中で住みたいと感じてもらえる候補にすら入れてもらえず、入居者を長く獲得できなくなってしまうでしょう。

空室の清掃はもちろんのこと、ニーズに合う設備の導入や交換などを実施することで、建物の建築年数にとらわれることなく入居希望者の部屋選びの選択肢として候補に入れてもらえるようになるはずです。