借入金を返済した時の戻し利息はどのような仕訳を使う?


会計上の処理を行う場合、様々な取引を仕訳という形に表していきますが、どの勘定科目を使えばよいのか迷うこともあるようです。

例えば事業用資金や不動産購入資金を借入れた場合、その借入金が関係する仕訳はどのようになるのか、利息を支払った時や先にローンを完済させて利息の払い戻しがあった時など、どのような処理を行えばよいのか分からない事はいろいろあるでしょう。

そこで、借入金にまつわる仕訳の内容を確認しておきましょう。

借入れで使用する勘定科目は?

資金の借入れに関係する仕訳には、「借入金」と「支払利息」という勘定科目が用いられます。

借入金は将来返済する義務が生じるお金なので、貸借対照表では負債に分類されることになります。

金融機関から借入れを行った時には、貸方に「借入金」、支払った利息は借方に「支払利息」と記載します。

具体的にどのような仕訳になる?

事業用資金を借入れ時、そして毎月返済した時の仕訳は次の通りです。

①事業用資金を3,000万円借入れ、保証料345,000円と印紙代200円を差し引いた29,654,800円が普通預金口座に入金された場合

借方 普通預金 29,654,800円    貸方 借入金 30,000,000円
前払費用 345,000円
租税公課 200円

②事業用の普通預金口座から、借入金元金である500,000円と、その利息50,000円の合計550,000円が返済分として引き落としになった場合

借方 借入金   500,000円   貸方 普通預金  550,000円
支払利息    50,000円

③なお、保証料は決算で借入期間に渡り経費に計上します。例えば、借入期間5年の融資において、申告対象となる年の1月に借入れを行った場合には、

「345,000円×12か月÷(12か月×5年)=69,000円」

を、前払費用で償却します。

この場合の仕訳は、

借方 前払費用償却  69,000円 貸方 前払費用 69,000円

借入金は長期と短期に分かれる

また、借入金の返済期限日が決算日翌日から1年以内なら「短期借入金」、1年を超える場合は「長期借入金」となり、それぞれの勘定科目を用いることになります。

最初は長期借入金だったけれど、返済期限が1年以内に変わったので途中から短期借入金に振り替えることもあります。

戻し利息はどの勘定科目を使う?

借入金を一括返済し、払い過ぎた利息分を戻してもらうことがあります。この場合、利息が振り込まれたので「受取利息」の勘定科目を使うと勘違いしてしまいそうですが、「支払利息」で処理します。

この戻し利息は、先に支払った利息に対し、戻される利息なので経理上の仕訳は「支払利息」を使うと理解しておきましょう。

【例】長期借入金を一括返済し、戻し利息分50,000円が普通預金口座に振り込まれた場合

借方 普通預金 50,000円  貸方 支払利息  50,000円