借入金は繰り上げをしたほうが返済額を抑えることができて得?

住宅ローンを利用している場合、早く借金を終わらせたいと繰り上げ返済を検討する人もいるでしょう。しかし、この繰り上げ返済、注意しておかなければたちまち生活が困窮する恐れがあります。

せっかくよいと思って行った繰り上げ返済で貧乏になってしまわないように、使い方を間違わないようにしましょう。

繰り上げ返済の種類

繰り上げ返済とはローンの元金返済分を前倒しで返済していくことです。元金を減らすことができれば利息を減らすことができます。

なお、繰り上げ返済には2種類あります。

それぞれどのような特徴があるのか、目的によってどのように使い分ければよいのか確認しておきましょう。

□期間短縮型

・毎月返済額(ボーナス加算額)は変更なし
・返済期間を短期化可能(ただし繰り上げ返済の金額が少なければ短くならないこともある)

総返済額を効率的に減少させたい場合や、早期完済を目指す場合に利用するとよい方法です。

□返済額軽減型

・毎月返済額(ボーナス加算額)は軽減
・返済期間は変更なし

将来必要な教育費の負担などに備えるため、家計の収支を調整したい場合や、毎月の返済額が負担に感じる場合、将来借り換えることを予定しているので期間は短縮したくない場合などによい方法です。

繰り上げ返済の注意点

繰り上げ返済は手持ちの資金を使うことになりますので、すべてを繰り上げ返済に充ててしまえば急な出費などに対応できなくなります。

特に「期間短縮型」の場合、利息軽減効果は高いので繰り上げ返済に充てることを繰り返してしまいがちですが、それでは急な出費に対応できなくなってしまい生活が苦しい状態に陥ります。生活資金ではなく余剰資金を繰り上げ返済に充てるようにしてください。

「返済額軽減型」は、長期的な目的で利用するようにしてください。将来の支出が増える時期に備えて返済額を抑えたいという場合や、金利上昇で返済額が高くなることに備えたい場合には有効です。

目先の効果だけに捉われないことが大切

効果だけでみれば期間短縮型のほうがよいと思うかもしれませんが、繰り上げ返済後に返済額が軽減された分まで繰り上げ返済にまわし続ければ、利息軽減効果の差はそれほど大きく出でなくなります。
それよりも手元の資金をすべて繰り上げ返済に充ててしまい、急な出費に対応できなくなるほうが心配です。

繰り上げ返済はどのような目的で使えばよいのか理解しておき、預貯金とのバランスも十分に考えた上で計画的に行うようにしましょう。

お問い合わせ

    お名前*
    フリガナ*
    お電話番号*
    メールアドレス*
    メールアドレス確認用*
    お問い合わせ項目*
    お問い合せ内容

    内見・申込等の方へ