相続とは?その定義と制度が設けられている理由を解説!


人が亡くなれば「相続」が発生するとわかっていても、その相続とはそもそもどのようなことを示すのか、その定義をご存知でしょうか。

「相続」とは亡くなった方の財産を残された親族などが承継することですが、昭和22年5月2日までに施行されていた旧民法では、現在のような形ではなく、亡くなった戸主の財産を長男がすべて承継する家督相続が原則でした。

しかし現在では、相続は残された家族の生活を維持・継続するために重要であるとされ、家督相続ではない方法で財産が残された家族に引き継がれています。

相続で引き継がれる財産とは?

相続とは、亡くなった方の権利・義務を相続人に包括的に承継させるための制度です。

相続によって引き継がれるものは、預貯金や不動産、有価証券などのプラスの財産だけでなく、借金や未払金などのマイナスの財産も含まれ、それらの財産を引き継ぐのは民法により定められた法定相続人です。

相続という制度が設けられている理由

なぜ相続という制度が設けられているのかというと、現行の法律が個人の財産は私有することを認める私有財産制をとっているからと考えられます。

これにより、個人が保有する財産は別の個人に承継されることが望ましいと考えられるので、国庫に帰属することなく亡くなった方の家族がそのまま財産を引き継ぎ、所有・使用することが可能になるということです。

仮に相続という制度がなければ、所有者が亡くなってしまうと誰が新しい所有者になるのか早い者勝ちで決めることとなり、争いがおきてしまうでしょう。

もしかしたら財産を狙って死を待ち構えたり、殺意を抱く方も出てくるかもしれません。そのようなことのないように、社会を安定させる上でも相続という制度は必要なのです。

残された家族の生活を保障するためにも

亡くなった方と生活を共にしていた配偶者や子などは、亡くなった方に依存して生活していたという方もいるはずです。

しかし亡くなってしまい財産まで失えば、途端に生活が成り立たなくなり路頭に迷うことになってしまいます。

そこで、相続により亡くなった方の財産を残された家族が引き継ぐことができるようにすることで、生活を保障するという形が取られているとも考えられています。

また、遺産の名義が亡くなった方名義のものだとしても、その財産を築くまでに配偶者や子など家族の貢献があってこそという場合もあります。

そのため、財産を形成するにあたり貢献した方の潜在的な持分を引き継ぎ現実化させるという意味でも、相続という制度は必要であるといえるでしょう。