相続では兄弟姉妹が最もトラブルになりやすい?回避するための方法

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兄弟姉妹間での遺産相続はトラブルに勃発することが多いと聞いたことはないでしょうか。兄弟姉妹の仲はよいので、もし親が他界して相続が発生しても、特にトラブルになることはないだろうと、何も準備をしていないことは少なくありません。

しかし実際に親が亡くなり相続が発生すると、思わぬことが原因となり、残された財産を巡るトラブルになることもあります。

そこで、どのような場合にトラブルになるのか、未然に防ぐためにどうすればよいのか確認しておきましょう。

法定相続分に従った分け方なら

相続が発生すると、法律で誰がどのくらいの割合の財産を相続するべきか、という法定相続分が規定されています。

もし亡くなった方が遺言書を作成していなかった場合には、この法定相続分を基準に相続人同士で遺産分割協議を行うことになります。

仮にすでに父親は他界している中、母親が亡くなり、法定相続人は、姉、自分、弟であるとします。

この場合、法定相続分に従うのなら、母親の相続財産は姉弟3人で同じ割合で分けることになります。

トラブルに発展しやすいケースとは?

法定相続分により相続財産を分ける場合は特に問題はありませんが、中には生前に既に財産を受け取っている相続人がいたり、母親の介護を献身的に行った相続人がいる場合など、不公平に感じてしまう相続人も出てくるかもしれません。

この場合、どのように相続財産を分けるかによって、トラブルに発展するかが決まります。

生前に財産を受け取っていた場合

もし母親が健在している間に、同居していた弟が実家を贈与されていたとしたら…。

残った姉と自分は、既に財産を受け取っている弟とも残された財産を平等に分けることに不満を感じるかもしれません。

このような場合には、公平性を保つために相続が発生した時には実家を価値換算し、相続財産の一部と考える配慮が必要になるでしょう。

それでも差額が発生するなら、話し合いで調整していくことが必要です。

亡くなった方の介護を行っていた場合

もし亡くなった母親が寝たきりだったので、姉がずっと介護のために仕事を辞めてまで献身的にお世話をしていたという場合はどうでしょう。

この場合も法定相続分で相続財産を平等に分けることに、姉は不満を感じるかもしれません。

お金を払えば入院が可能となり、家族の代わりに介護をしてもらうこともできたでしょう。しかし、高額な費用が発生してしまうので、姉が介護をしていたという場合には、介護を自宅で行ったことで亡くなった母親の財産が維持・増加に貢献できたともいえます。この場合、寄与分として考慮が必要になるでしょう。

民法改正により、相続人でない親族が亡くなった型の介護や看病を無償で行い、同様に財産の維持や増加に貢献したとされる場合には、寄与分を相続人に請求できることが決まっています。

この寄与分は考慮されるべきでるという考えに変わっていますので、兄弟姉妹であればなおのこと、貢献した分も踏まえた上での分け方が必要となるでしょう。

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