借入金で不動産投資を行うなら現在割引価値を理解しておくことが必要?

将来受取ることができるお金を、現在の価値に修正したら、いくらになるのかという価値を「現在割引価値」と言います。
将来の現金は今の価値に直すと減少しますが、現在の価値に割り引かれた価値を表す現在割引価値という概念や考え方、その求め方は、試算形成や投資などにおいて知っておくと良い知識です。
不動産投資の場面などでは、借入金で物件を購入して運用していくことになるため、将来の収入の価値を確認し、コスパ的にどのくらい得なのか知っておくと良いでしょう。

 

現在割引価値とは?
現在割引価値とは、将来に受け取ることができる価値について、もし、今受け取ることができるとしたらどのくらいの価値があるかを表します。
もし、1年後に100万円貰えるのと、今すぐ90万円貰えることが同じ価値だと感じる人にとっては、1年後の100万円の割引現在価値は90万円になります。

 

現在割引価値の求め方
現在割引価値を求めたい場合には複利計算を反対に行うことになります。
リスクを抱えずに運用することができる利回りで、複利の反対計算を行って求めます。
例えば一定期間後の将来、確実に受け取ることができるお金の現在割引価値を求めたい場合には、
「将来受け取ることができる金額÷(1+リスクにない運用の金利)n年後」
という算式で求めます。
リスクのない運用の金利とは、元本が変動せずに運用が可能な商品なので、国債利回りを用いて考えることが一般的です。

 

不動産投資での現在割引価値の考え方
マンションなどで不動産投資を行う場合にも、現在割引価値による考え方は重要です。
収入源になる家賃収入を現在割引価値に修正していきますが、仮に年間賃料から税金や修繕積立金などの経費を差し引いた金額が80万円だとした場合、
n年後までの収入合計の現在割引価値を求めるのなら、
「80万円÷{1-1÷(1+利回り)}n」
で、算出することができます。
仮に、永続的にずっとこの収入が続くと考えると、その現在割引価値は「80万円÷利回り」で求めることができ、利回りを不動産投資のリスク相当である5%とした場合には、「80万円÷5%=16,000,000円」と算出できます。
利回りが何%かによって価値は大きく変動するということです。

 

現在割引価値の意味を理解しておくこと
このように、現在割引価値は、不動産投資においても理解しておくべき内容です。
特に借入金を利用して投資を行う場合には、将来的な賃料収入の現在割引価値を算出し、利息を支払ったとしてもどのくらい得をするのかなど考える上で必要です。

お問い合わせ

    お名前*
    フリガナ*
    お電話番号*
    メールアドレス*
    メールアドレス確認用*
    お問い合わせ項目*
    お問い合せ内容

    内見・申込等の方へ